私は、定年退職者の女性おひとりさまです。
子供もいなく経済的にも余裕がない独身者の場合の終活はせっぱつまった問題です。
あくまでも体が不自由にもならず元気に一人暮らができて倒れて入院その後は1か月以内で天寿を迎える…という幸せな終わり方しか成り立たない状況。
なので途中で生活支援が必要になったり、施設利用とかの状態になったら困るな、と思います。
元気なうちでなければ自分ですべての手続きなんてできないですよね?
この状況の人って現実には多いのか?少ないのか?わかりませんが…
独り身ゆえに親に対しても兄弟姉妹にたいしてもお金も使い世話もしてきました。
しかしです、自分の場合は誰も頼れないという理不尽な立場。
で、この現状を認識した上で最善の方法を探ることにしたのです。
今の高齢者は子供が多いから手助けできる人がいるけれど
定年後の暮らしも終活もあまり深く考えてはいなかったわたしですが、母の介護を経験したことで問題が山積している現実に遅ればせながら気づいたのが実態。
母は子供と同居していたので孤独死の不安もなかった。
家もあるし経済的にも困ることはなかった。
近くに住む手伝える環境の子供も数人いた。
この状態で88歳までは家事全般ができていました。
89歳くらいから認知症がではじめ生活支援が必要になりました。
病院へ車で連れて行ったり、買い物、家事全般は子供たち4人がかかわっていました。
母は自分で食べることとトイレやお風呂は入れる状態が2年くらい。
母の仕事といえば庭の草取りや野菜の世話をし、洗濯ものを畳んだり、たまにお漬物や料理もしていました。
あとはテレビを見たり昼寝をしたり、訪ねてくる近所の人とおしゃべりするくらい。
しかし、これは見守る人がいるからこそ生活できた2年あまりです。
病院やその後の入院生活も毎日子供が通いました。
しかし、それは子供がいたからできたこと。
私の場合なら、もうここでだれも見守りも手助けもしてくれる人はいないのです。
この状態を働いている時に考えていなかったのは、高齢者の暮らしや看取りを近くで見たことがなかったからだと思います。
大都会の独身ひとり暮らしでは老人の暮らしを見ることもない環境だし。
目の前の現実の仕事に追われる毎日なのでつい忘れるのです、親も元気だからこそ自分の老後はピンとこないのです。
ひとりで生活ができなくなった時…おひとりさまはどうする?
90歳すぎてトイレもひとりでは難しくなりオムツが必要になり
3か月ほど自宅介護していましたが救急車で運ばれてからは点滴も必要になり自宅介護は難しくその後3か月入院治療のあと、
老衰ということで治療も終了で施設に入り8か月後に天寿を全うしました。
この入院から8か月間は子供4人がかかわっています。
私の場合は姉妹は同じように高齢です。
だれも助けてくれる人はいないのです。
この事実はなぜ予想できなかったのか?
自分でも信じがたい状態ですが終活はこれからできることをしなければなりません。
実家の近所は高齢者ばかりでひとり暮らしは多いのですが、人は突然死で人生を終える人は1割もいない現実も知りました。
ちょっとあぶなっかしいながら一人で暮らし限界に来たときに子供と暮らしたり子供が施設に入れたりしています。
経済的には子供を頼れない人は少なくないと思うけれど最後の葬式と後片付けは子供がしています。
しかし独身の私の場合は、何かあった時の経済的な備えも不安な現実。
もしお金の管理が自分でできない状態になったら誰もいません。
お金の管理を、買い物代行みたいに社会のサービスを利用するのも不安があります。
この現実を見てもあっというまに7回忌も過ぎてしまったのです。
おひとりさまの葬式、遺品処理、死後事務の問題
そんなとき、ふと目にした”おひとりさまの終活でしておくべき問題”のネットや新聞の記事。
遺品の処理だけでなくお葬式までのいろいろや死後事務の多さ、これをだれがしてくれるのだろう?
兄弟姉妹は多く、甥や姪も多いけれど特に親しく付き合っているわけではなく近くに住んではいない状態。
忙しい現代人の暮らしは自分の家族のことで頭はいっぱいでしょう。
死後ほったらかしはないとしても、親族が多いだけにだれがする?となりそうです。
少ない遺産しかなくても死後の事務手続きは思ったよりも多そう。
ということで、とりあえず遺言は書いておかなければ、と思いました。
今できることは自分でしておかなければ、と思いました。
何から始めたらいいのか?
ますはこれを調べ始めました。
自分のために調べたその過程を同じ境遇の方の参考になればと思い書き記していこうと思いました。